小さな大橋農園の農法について

世界には様々な農法があります。

農業は天候や地形、食文化に大きく影響を受けるため多種多様な農法があります。

小さな大橋農園の農法には確固たる約束事があります。

農法の基本は世間で知られている「循環型有機農業」「リジェネラティブ農業」「環境保全型農業」この3つを混ぜたものです。

テーマは

「人と地球に優しい、持続可能な農業」

このように書けばありきたりで、ふわっとしていますが、具体的には以下の通りです。

内容は専門的になりますので、ご容赦ください。

美味しく安全に、人と地球に優しい農業

美味しくて栄養価の高い作物づくりを目指し、お客様に満足してもらうことが大前提です。

その上で化学農薬や化学肥料を使わない、人と地球に優しい農業をします。

①地域資源を肥料として使う循環型農業

有限な化石資源を原料としている化学肥料は持続可能ではありません。

また化学肥料は土壌劣化の原因で、豊かな土壌を未来に残すことができません。

肥料は地元で手に入る米糠や食品ロスなどの有機資源とします。

②化学農薬不使用

化学農薬は使いません。

特にハナバチに影響があるとされる、ネオニコチノイド系、有機リン系、カーバメート系、ピレスロイド系、除草剤のグリホサートは絶対に使用しません。

アインシュタインはハチが絶滅した3年後に人類は滅亡するだろうと言っています。

ハチは農業にとって欠かせないパートナーであり、大切にしたいです。

③栄養価の高い食づくり

美味しいは前提として人の健康に役立つ作物を作ります。

糖度を追求し、ガンの原因物質である硝酸を少なくします。

またコレステロール値を下げたり風邪をひきにくくする抗酸化力やビタミン・ミネラルに富んだ食をつくります。

気候変動・地球温暖化を緩和すること

農業は食をつくる以外にも多様な役割があります。それが温室効果ガスの削減です。

「4パーミルイニシアティブ」「リジェネラティブ農業」として知られている側面です。

また当農園では都市近郊農地の役割でもある「超地産地消」を推進しています。

畑で採れたてニンジンにかぶりつく子供たち

①大気中の温室効果ガスを削減

温室効果ガスには三種類あり、二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素です。

土壌分析による適正施肥でメタンと一酸化二窒素の排出量を最小にします。

また大気中の二酸化炭素を減らすために、木くずや炭を畑に散布して、土壌中に二酸化炭素を閉じ込めます。

森林は二酸化炭素の吸収源として知られていますが、樹齢20年以上の針葉樹は二酸化炭素を新しく吸収しません。

そのため20歳以上の木は伐採して新しい苗を植えることで大気中の二酸化炭素を減らすことができます。

ありがたいことに八王子には乗馬クラブや馬術部が多いです。

特に八王子乗馬クラブの敷材には国産の杉やヒノキの木くずが使われており、馬糞は森林の活用にもつながります。

②地産地消

食の輸送時に排出される二酸化炭素を削減するために、栽培した作物は八王子市内のスーパーや学校給食などで販売します。

また畑で食べる超地産地消型の収穫体験・観光農園を行い、輸送時の温室効果ガスを削減します。

鍋野菜収穫体験の様子

収穫量を慣行農業以上にし、環境負荷を低減させること

現状の有機農法は農薬や化学肥料を使う慣行農法と比べ収穫量が2~3割下がると言われています。

有機農法による面積当たりの環境負荷は低いですが、収穫量当たりの環境負荷は慣行農法と同程度とされているため、収穫量を慣行農業より多くする必要があります。

有機農法で面積当たりの収穫量を最大化させ、地球の農地面積と環境負荷の最小化を目指します。

日本では人口減少や耕作放棄地が増えて問題になっていますが、環境問題の視点だけからみると、問題ないように思えます。

人口が減れば胃袋も少なくなり耕作放棄地が増えるのは当たり前のことです。(もちろん様々な問題はありますが。)

農地が森や草原に還ることは温室効果ガスの削減になると思います。

①収穫量の限界に挑戦する

世界の農地面積を減らすためにも、面積当たりの収穫量を増やす方法を模索し挑戦し続けます。

地球の農地を最小化することで生物多様性が高まるような土地を増やしたいです。

もちろん田んぼや里山のような人間と動植物が共存共栄している土地は除きます。

小さな大橋農園ではニンジンとタマネギをメインに栽培しています。

タマネギはまだ収穫していませんが、24年度のニンジンは慣行農法の1.5倍の収穫量です。

②適切な肥料設計

高い収穫量を得るにはたくさんの肥料が必要になります。

肥料過多は環境汚染の原因とされています。そのため、土壌診断と成育診断を行い、適切な量の肥料を使用します。

③天然成分の農薬を使用

収穫量を高めるべく効率化を求めると、どうしても単一作物の栽培になってしまいます。

そうなると病害虫が発生しやすくなります。

そのため有機農業で使用が許可されている天然由来の農薬を使用します。

気候変動の影響で病害虫が増える中、収穫量を減らさないよう最小限の有機農薬で対処します。

限りある農地で収穫量が減る方が、環境負荷が高いと考えています。

農家も農薬を使わなくて良いなら使いたくありません。お金も散布の手間もかかります。

ですが病気で作物が全滅することもあり、それを避けないと農家の生活が立ち行かなくなります。

天然由来の農薬は油や除虫菊を原料にしているので、なめても大丈夫なほど安全です(ホントになめてはいけませんよ笑)。

必要最低限の有機農薬は使い、最悪の事態が起こらないようにします。

こんな農法に共感された方はぜひ、当農園を応援して下さるとうれしいです!
よろしくお願いします!

小さな大橋農園(@chisana_ohashifarm) • Instagram写真と動画

追記:色々と混ぜこぜになっている小さな大橋農園の農法にはまだ名前がありません。

どなたか良い名前を付けていただけると幸いです。