人間が食するように、作物も肥料を吸収して大きくなります。野菜や果物の成長にとって欠かせないのが肥料です。
化学肥料と有機肥料で育てた作物の栄養素はどう違うのでしょうか。
①化学肥料
化学肥料は空気や鉱石を化学薬品で処理して作られた肥料です。有機肥料に比べて肥料成分が高いのが特徴です。
農業では窒素・リン酸・カリが作物の三大栄養素と言われています。化学肥料は単肥と複合肥料があります。
窒素を21%含む硫アンモニウム、リン酸を17.5%含む過リン酸石灰、カリを60%含む塩化カリウムは単肥と呼ばれ特定の成分しか含まれておらず、ピンポイントで栄養を与えたい時に便利です。
複合肥料はそれらをが8%ずつ入った8-8-8があります。

化学肥料はいわば人間でいうプロテインのようなもので、必要な成分は多く含まれていますが、他の成分は含まれていません。
化学肥料だけで作物をつくると、ミネラルなどの微量栄養素は少なくなると考えられます。
②有機肥料
有機肥料は様々で身の回りにあるものだと生ゴミやお米のとぎ汁、米糠や落ち葉などです。
化学合成されておらず、自然界にあるのが有機肥料です。
単肥と呼ばれる化学肥料は特定の成分しか入っていませんが、有機肥料はミネラルなど様々な栄養素が含まれています。
そのため有機肥料で育った野菜はミネラルが多くなると考えられます。
ですが栄養価は同じ肥料を使っても作り手の栽培管理や肥料設計で大きく変わります。
化学肥料と有機肥料で栄養価に違いがあるかは断言できませんが、栄養価コンテストで入賞する作物は栄養価が高いです。
そして入賞する農家さんは有機肥料を使っている方が多いのは事実です。
人と地球の健康のために
小さな大橋農園では栄養満点の野菜を皆お届けするために、手間はかかりますが有機肥料をふんだんに使って栽培しています。
美味しくて栄養価の高い作物は化学肥料を使ってでも作れると思いますが、それは農家の技量次第です。
当農園では分析に出して、栄養価を調べる予定です。
そして小さな大橋農園が一番大切にしていることは、
有機肥料が「エコ」ということです。
化学肥料は製造にエネルギーが必要で限りある鉱石を原料にしているため持続可能ではなく、9割は輸入しています。
わざわざ重油を使って海運する化学肥料を使わなくとも、日本はお米大国です。化学肥料に代わる米糠やもみ殻はあります。
それらを使い循環型の農業がしたいのです。循環の中で栄養価の高い食を作れれば、こんなに最高なことはありません。
人の健康、そして地球の健康(環境負荷低減・生物多様性)を目指して農業を行いたいです。
エコで栄養豊富な有機肥料が身近にあるなら、農家は皆んな有機肥料を使えばいい!と思うかもしれませんが、現実はなかなか難しいのです。
農業をするうえで有機肥料の問題点はとにかく手間のかかることです。
有機肥料は肥料成分が少なく重たいです。例えば米糠は窒素が2.5%しか含まれていないので硫酸アンモニウムと比べ8.4倍も多く撒かなければいけません。
また有機肥料はすべてが作物の栄養になるわけではなく、土の中の微生物の餌となるため、化学肥料より多く撒く必要があります。
有機肥料を使いこなすには技術が必要です。このお話はまた次回に。
これからも栄養満点な野菜を届けるために挑戦を続けます。応援よろしくお願いします!